日本科学未来館で開催されている企画展『地下展 UNDERGROUND-空想と科学がもたらす闇の冒険』 に行った。
「地下展」と言うぐらいだから、最近一部で流行(?)の大深度地下の建造物とそれに関する技術の展示だけなのかと思って、なんとなく期待もせずに行ってみたら、とんでもない。もちろん導入にはそういった展示もあるのだが、それは全体の3分の1程度に過ぎず、それ以降はあっさり人の営みの深さを突き破ってさらに地下へと突き進み、生命の起源を問いかけ、最後には地球全体の来し方と行く末を見下ろす視点にまで引き上げるといった、壮大な内容だった。
掲示されているデータの中には、個人的にかなり興味深い物があり、じつは「地下展」というのは方便に過ぎないのではないかと思えたほどだったのだが、これについてはもうちょっと調べてからにしたいので、ここでは細かくは書かない。
ただし、この企画展自体は非常に力の入ったものなので、多少なりとも暇のある人は行っておいて損はないと思う(終了は来年の2008年1月28日まで)。特に最後の「46億年時計」のインタラクティブ展示は非常に印象深いもので、見るだけでなく触れることもお奨めしておきたい。技術的にはMac1台+プロジェクター+インターフェースで実現しているみたいだが、これはもうちゃんとしたメッセージ性のあるアートだと思う。僕はおそらく、先に書いた「興味深いもの」をもう一度確認するためと、図録がまだ刷り上がっていないらしいのでそれを購入するために、最低あと1回は行くと思う。
ところでその最後の「46億年時計」の動画をおなじみYoutubeにアップしている人間が居るのだが、はて企画展は場内撮影禁止だったような??? いいのかな?