『死ぬのは法律違反です』への賛歌をお書きください
(掲載の都合から、200字~300字程度でお願いします)
『おそらく荒川修作/マドリン・ギンズ以外に、意義のあることをやっている表現者は世界には他にいないのではないだろうか?一般にはほとんど認識されていないが、彼らが凡百の表現者と異なるのは、その反逆精神の恐るべき深さにある。それはロックのディストーションサウンドや、ラブ&ピースの掛け声、あるいはいくつかの紙に書き記された詩編が、かろうじてわずかにその輪郭を浮かび上がらせるにとどまったものを、真っ向から描出している。実際のところ、それ以外は、全てただの段ボールの箱に過ぎないと言っていいぐらいなのである。しかし我々は、いったいどれだけの年月を生きてきたというのだろう? もはや我々は、かつて我々が「心」であるとか「愛」であるとか呼んで、その存在を信じてやまなかった老廃物の数々に対して、訣別するときが来たのである。その中では色も光も闇も影も消え、そして言葉は地面と溶け合って数メートルの彼方で柔らかく溶け合う。そのさなかにおそらく我々は、もはや有機物なのか無機物なのかさえもわからなくなってしまった数々の老廃物が、かすかな断末魔の悲鳴を残して消えていくのを目の当たりにするのである。』
やばい。規定の文字数を大幅に超えてしまった……。
開き直って最後には犯罪的な1枚を。 自分の作品と、『死ぬのは法律違反です』とのツーショット。
おそらく荒川修作/マドリン・ギンズを知らなければ、僕の作品はこういった作品にならなかっただろうと思う。 特にそれは、作中の「四角」という表現に如実に表れている。もっともほとんどの人はただの素材にしか過ぎない、イルカという道具立てに目がくらんで、それに気づくことはないだろう。 しかし僕が荒川修作/マドリン・ギンズの作品に多少なりとも感化されてこの作品を書いたことは自明なのだから、僕は謹んでこの作品を二人に捧げようと思う。もっとも一笑に付されるのがオチだろうが。