「ノートン360」をインストールした。
これまでは「ノートンインターネットセキュリティ2007」を使用していたのだが、新しく出た「ノートン360」にはバックアップ機能もチューニング機能も付いていることだし、それらを一括して管理できるのなら良いだろうと思って購入することにした。秋葉原の某新装オープンの店で買ったのだが、キャンペーンのくじ引きでどういうワケか512MBのUSBメモリまで当たってしまい、ちょっと良い気分で自宅に戻った。
以前にマシンに入っていた「ノートンインターネットセキュリティ」を削除した後にインストールしたのだが、最初はliveUpdateの機能がうまく作動しなかったため、サポートを参照したところどうもLiveUpdateのみを再インストールしなければいけないようで、この操作がかなり面倒だった。この障害はサポートのトップに表示されているので、けっこう他のマシンでも起きている問題なのだろう。それ以外にもよくある質問としてずらずらといろんな障害がリストアップされており、ふと「初物は地雷」という言葉が脳裏をよぎる。
LiveUpdate終了後にしばらくネットだけを使ってみたが、接続のスピードは以前の「ノートンインターネットセキュリティ2007」よりはけっこう速くなっているので、これはこれで良かったのかも知れない。しかし、それもいくつかの問題点のおかげですべてすっ飛んでしまうのが悩みどころである。
今のところ問題点は以下の点。
- ATOKの変換が遅くなった。
- ハイバネーションとの相性が悪いようで、タスクトレイのアイコンが消えてしまうことがあり、そういったときはメインウィンドウを開いても文字化けしてしまい、何も操作できなくなってしまう。
- Cookieなどの設定をサイトごとに細かく覚えさせることができない。
一番困るのが、ATOKの変換が遅くなったことで、これまでならば文字を入力して変換キーを押してもすぐに変換されたのに、場合によっては10秒ぐらい黙り込んでいることがあり、かなりイライラさせられる。ATOKはSkypeともあんまり相性は良くないソフトだが、これはどちらに問題があるのだろうか? 思考が寸断されるので勘弁して欲しい。
それとハイバネーションの問題はかなりひどい問題で、これではソフト全体の信頼性を疑ってしまう。特に変なソフトも入れていないのだが、サポートには同じ問題は書かれていないようだし、ちょっと困る不具合である。もっと文字化けしたりしたからといって、基本的な機能に障害が出る(メールが受信できないとかネットが出来ないとか)ことは無いようなので、気になるときだけマシンを再起動すればいいだけなのが、せめてもの救いなのだが。(実際、これを書いている今も、タスクトレイのアイコンは消えたままである)
バックアップ機能も付いている統合セキュリティソフトと言いつつ、それらの機能はほぼいったん設定したらほったらかしてでもよく、また、専門的な突っ込んだ設定ができない初心者向けのインターフェースデザインになっているなど、ソフト全体としては、どちらかというとクライアント向けと言うよりはホームサーバー向けといった感じで、そう考えれなんとなくば納得のいくソフトである。もっともそれならそれで、LAN上の他のマシンからも設定を変更できるように、いっそ管理のすべてをブラウザから出来るようにして欲しかったところだ。はっきり言ってクライアントユーザーには向いていないソフトだろう。とんでもない家庭用ソフトもあったものである。