「脳内メーカー」というサイトが人気らしいのだが、正直言ってちょっと危険なサイトと感じた。「危険な」という表現をすると最近は「マジヤベェ」と同じように「無茶苦茶面白いサイト」という意味に取る人もいるかも知れないが、この場合の「危険」とは、まじめに個人情報の保護の観点から危険という意味である。
このサイトは脳内イメージを表示させるために、アクセスしてきた人間に名前を入力させるわけだけど、これはつまりIPアドレスと氏名を関連づけた個人情報をサイト側に渡すという意味でもある。IPアドレスからはアクセスしてきた地点の情報がおおざっぱにでもわかってしまうこともあるので、保険情報のデータベースにアクセスできる人間の手にこのリストが渡れば、一部の人間については詳細な個人情報が特定できるかも知れない。それがさらに別の人間の手に渡って、別の情報と関連づけられれば……、、
サイトにはプライバシーポリシーのようなものは何も書かれていないようだし、サイトの主催者についても詳細な情報はない。ギャグだから大丈夫でしょという人もいるかも知れないが、そうである保証はどこにもない以上、やはり危険であることには変わりないのではないだろうか? そう言ったサイトを面白いからという理由だけでもてはやすのは、正直言っていかがなものかと思う。