WindowsXPで文字を入力していて(それもいきなり長文の入力を開始したような場合)、鬱陶しくなるのがマウスのポインタだと思う。あらかじめ気持ちを整えた上で、ウィンドウをアクティブにした上でウィンドウの外にポイントを移動し、文字入力に入れる場合はいいのだが、実はそういった凝ったことの出来る状況はごく少数で、たとえばネット通販などで住所を入力する際にフォームをクリックして文字を入力しようとすると、ポインタの下に文字がある状態のままで入力することになってしまって、見づらくて仕方がないという場合が結構ある。それに限らず普段のキーワード検索をする場合などにもよくあることだろう。
XPにはマウスのプロパティ画面に「文字の入力中にポインタを非表示にする」という機能があるので、個人的にこれにチェックを入れたままにしているのだが、どういうわけかこれがまともに機能したことがない。アプリケーション側での対応が必要な機能なのかもしれないが、あるいはMS-IME限定の機能なのかもしれない。もしそうだとしたらATOKユーザーにはまったく意味のない機能になってしまっている。
以前から気になっていたのだけれども、別に壊れているわけではないのだし(機能していないのだから壊れているようなものなのだが)、そのまま使っていたのだが、久しぶりに何とかならないものかと思って色々と検索をしてみたところ、やはりあるところにはあるのだ。これと同様の機能を実現するフリーソフトが。
その名は「ノーマウスカーソル」。実にわかりやすいネーミングで、「愛とゆりの部屋」というサイトで公開されている。
これをダウンロードして展開し(lhaで圧縮してあるので、lha形式を展開できるLhaplusなどのアーカイブソフトが必要)、Program Filesのフォルダに突っ込んで、スタートアップにショートカットを入れればそれでオッケー。あとはソフトを起動するだけで、文字入力時にはマウスポインタが消えてくれる。「別に壊れているわけではないのだし」なんて思っていたものの、やはりこれが実現されているのといないのとでは全然意味合いが違う。なんといっても文章を入力し始めて、すぐそのまますんなり没頭できるのがいい。作者には感謝する次第だ。