ATOK2008 を買ったのだが、以前のバージョンよりはかなり速くなったようだ。
以前に使っていたバージョン「ATOK2007」だと、文字入力だけでなく普段のカーソルを動かすのでさえも結構もたつきがあったのだが、今回に限ってはかなりチューニングが施されたようで、明らかに変換スピードも向上している。やはりかな漢字変換はスピードと正確さが命だと思うので、今回のバージョンアップは率直に歓迎したいところである。
ただ、時事用語が一発で出てくるなどという、まったくもってどうでもいいことを宣伝で全面に打ち出すのはどうだろうか?YouTubeにも時事用語のみならずネットのスラングの解説までもが一発で出てくる様がアップされているが、
……こんなことができて、だったら何だと言うのだろうか?そんなものは本職で使わない人間にとっては無用の長物だろうし、そもそも最近のATOKがインストール当初から時事用語が強いのは、「トレンド辞書」がデフォールトでインストールされるからに他ならず、本来のかな漢字変換としての能力によるものではないのだから、こうした人をだますようなプロモーションはどうかと思うのだが。
もっとも変換効率などというものに興味を示さないタイプの人間も世間には相当に多いので、ほかのメリットを打ち出すしか方法はないのかもしれない。OSに標準でついてくるMS-IMEで十分に役に立っている人間が大半なのだからなおさらだろう。しかしそういうことに興味のない人間からすればまったくもってどうでもいい話で、こんなことに無用の開発費や宣伝費が注がれるのを見せつけられるのは、ばかばかしい気がする。もっと軽い実用本位のバージョンの出現を待望する次第だ。