荒川修作が死んだらしい。
訃報:荒川修作さん73歳=前衛美術の旗手
前衛美術の旗手として活躍し、独特の建造物の作り手として国内外で知られた美術家・建築家の荒川修作(あらかわ・しゅうさく)さんが19日午前0時35分(現地時間)、米ニューヨーク市内の病院で死去した。73歳。
「養老天命反転地」はもちろん行ったことがあるし、「遍在の場・奈義の龍安寺・心」のある奈義町現代美術館にも行ったことがある。「死なないために」のあるフレーズは、一時期自分の作品のエピグラフに掲げようかと思っていたし、古書店を巡って探しだした「意味のメカニズム」は今も本棚の中に収まっている。
氏の作品、特に明確に建築的な方向を目指し始めたころ以降の作品は、個人的な勝手な思い込みかも知れないが、僕がイルカを使って描写しようとしたことと同じ方向を目指していたような気がして、励まされるようなところが多かったように思う。おそらくもし彼と彼の仕事がなかったら、僕は作品を仕上げることが出来ないでいたか、出来たとしても全く別の物になっていたはずだ。謹んで冥福を祈る次第である。