みなさまいかがお過ごしでしょうか。三上憲一でございます。
落ち込んだりもしたけど、わたしは元気です(謎爆
今日は、休日ということもあって、かねてからの懸案だった光回線の工事のはず だったのだが(と、語尾が変わる)、なんと工事の業者の人が来てからうちの アパートに引かれている回線がマンションタイプだったことが発覚。 結局、今日は工事が出来ずじまいになってしまったのである。
申し込みの段階でちょっと調べてひと言言ってくれればと思うのだが、どうも ルーティンワークでずるずると作業を横流しにされただけらしい。こっちも 詳しく確認しなかったのが悪いのだが、光の工事に関する情報は関連のサイトを 見ても思いっきり錯綜していて、はっきり言ってよくわからないので、調べる 気にもなれなかったのだ。
というわけで、今日は発作的に自分の携帯をあの「iPhone 3G」に機種変更。
それまで使っていたソフトバンクの某海外携帯の操作手順のわかりにくさと気のきかなさ、 そして混乱ぶりにしょっちゅうイライラさせられていたところだったので、 思い切って変えてみたのだ。
近所の販売店にさっそく電話を入れたところ、なんと在庫があるとのことだったので、 まだ携帯の割賦は1年残っていたのだが、それを上乗せする形で契約はすんなり 成立。一時期のフィーバーが嘘のように、その場ですぐにお持ち帰りとなった。
実際の操作感は、日本製の携帯ではまずあり得ないような、なめらかな アニメーションを駆使しているだけあって、かなり印象はいい。 添付のWebブラウザのsafariも無線LAN接続にしたらそこそこ早いし、 縦方向にページをちょっと触ってスクロールしたら、慣性が付いてだらーっと 下に動くのが、ちょっと今までにないアクションで気持ちいい。 音質もそれまで使っていたよそのメーカーのHDD型ポータブルプレーヤーよりも レンジが広い感じで、正直この点に関してはあまり期待していなかったので、 嬉しい誤算だった。
全体的にどんな局面でもちょっと類推を効かせるだけで、必要な操作手順が 思いついてしまうあたりは、非常に練られている印象がある。さすがアップル だけあって「分厚いマニュアルを添付すればオッケーでしょ」とうそぶく 日本の携帯メーカーとは頭の使い方が相当に違うようだ。
ただ、問題がないと言えば嘘になるから少し困ってしまう。
まず日本語入力。画面上の小さなボタンを押すのが難しいのは、既にあちこちで 語られていることなのだし、ある程度も想像が付いたので、まぁしかたない としても、ユーザー辞書で単語を登録できなかったり(!)、クリップボード を介したコピー&ペーストが出来なかったりする(!!)のはちょっと 「次世代スマートフォン」を豪語するデバイスとしてはどうかと思う。
また、個人的には仕事で使う際に重要な電話番号のデータの移行に苦労してしまった。
細かい顛末を書くのは面倒なので省くが、いざ腰を据えて登録作業をやってみて、 複数の電話番号をグルーピングするような機能さえ搭載されていないのには唖然として しまった。つまり家庭用の電話番号と仕事用の電話番号、それも取引先ごとに 分類したり、それとは別に旅行先に関連したホテルや料理店などの電話番号を 分けたりして管理できないのだ。これではいくらなんでも仕事には使いにくいだろう。
当然、特定の電話番号だけパスワードでロックしてしまうような気の利いた機能も なく、これは旦那様の浮気対策に悩む世の奥様方がさぞや喜ぶ仕様ではないかと、 そんな意地の悪いことを考えてしまった。開発は相当大変なのだろうが、やはり「電話」 なのだから、アドレス帳にはもうちょっと気合いを入れて取り組んでもらいたい。 せめてタグ付けの機能ぐらいはつけて、「連絡先」のトップ画面はタグクラウドで表示するとかぐらいはしてほしいところだ。
アップルという会社は、創業からずっとエポックメイキングな会社としてPC業界では有名なわけで、僕も小さい頃からいろいろと関連の書籍も読んだりして、個人的にも 思い入れのある会社だし、今の日本の携帯がそんなにおもしろいものではないのは 確かなので、かなり期待していたのだが、最初がこの調子だといくらなんでもちょっと 先行きが不安という感じである。売れ行きも伸び悩んでいるらしいし、さてどうなる ことやら。CEOのスティーブ・ジョブズの健康状態とともに気になる話である。