少し古い話題だが、やはりコメントしておいた方が良いと思う。東京の荒川にイルカが出現した件だ。
この記事の写真を見て一発でカマイルカとわかるのだが、この暑さだし淡水だし汚染もヒドいだろうから、そう長くは持たないだろうと思っていた。 荒川沿岸は以前、測量のバイトをしていたときに河口から北上していった覚えがあるので、ひさしぶりに休日に一度行ってみようかなと密かに思っていたのだが、そしたらしばらくして屍体になって発見されたらしい。
同じイルカかどうかは不明だが、荒川なんかにイルカが一杯ウヨウヨ居ても変なので、同一個体だと思う。
新河岸川を管轄する東京都は、動物を救出できる法律がないとして 「相手が生き物なのでどう対応していいかどうか悩むところ」(都河川部)としている。
これをお役所仕事だとして一方的に罵るのは簡単だ。でもそうそう起きるケースでもないのに、そのために体制を整えても、その後、その体制を維持するのにそれなりにリソースを喰う(≒税金を消費する)わけで、やはりどこかで妥協点を探らなくてはならず、痛し痒しだ。そういった言い方を冷酷という人もいるかも知れないが、「とかく人の世は生きにくい」のである。
しかし、アザラシのタマちゃんが出現したときは大騒ぎだったのに、今回はメディアも世間もえらい扱いに差があるね。イルカの小説なんてモノを上梓した人間からすると、正直、気が気でないよ(苦笑)